城山 駆…… 俺の…俺と涼子の… 掛け替えの無い… 息子… たった一人の…息子…。 「裁判長…宜しいでしょうか」 綿貫裁判長は 既に涙で目を腫らしている。 「どうぞ…」 その声は…何処までも震えていた。