「何で…あの時間に…
一人で外に出ていたんだ…?」

疑問だった。何故、そんな事をしたのか…
涼子の顔色は、曇って行き
それは太陽に打ち勝つ事の出来ない、新月の様であった。

「あたしの…責任よ…
あの子…出て行ったの…」
本当に俺に似て、無茶をしてくれる子だ。
成人したら、一緒に酒でも飲んで
語り合いたい。

「出て行ったって
言うのは?」