駆ける…キミト共に

「そう…あなたはそう言ったの…」

「ああ…覚えてる!覚えてる!」

叫んでいた。泣きながら叫んで、何て言ったか聞き取れ無いかもしれない。

だけど、この声は
天国まで聞こえたと思う。
魂が…それだけ隠っているのだから…

「あの子…降りたら
神妙な顔つきになってね…デパートに買い物に行ったんだけど…一言も話さなくてね?」