駆ける…キミト共に

涼子は、呆気に取られていた。

周りの警官も、この奇跡に、驚きが表に出ている。

「卓…ちゃん……

あの子…あの子…
その子供をどう思ってるって聞いて…」
涼子、泣くなよ。涼子…
駄目だ…俺も視界が滲んで大変だ…

「俺……あの子にまだ父親らしい事
してないから…
今度、車に乗せてあげたいって…
答え…て…っ」