side翼


ガラガラ…


『セーフ…?』


「翼〜っ!!!」

ドフ…

『うわっ…』

入ったと同時に抱きついてきた実里

『どうしたの!?』

「う〜翼〜頑張ってね…」

涙目になりながら話す実里

「翼ごめん!僕のせいで」
 同じく涙目になっている護

『いや…だからさ…一体何なの?』

ポン…
何気に肩におかれた手

「いや…まぁあれだ…人生色々だ!!!」

と司が親指を立て言い切った

『はぁ!?』

訳が分からず辺りを見回すと他の人達も哀れむように見ていた

新手の嫌がらせですか…?
そんなことを思っているとガラ…とドアが開き担任が入って来た

「あれ?福繁お前このクラスじゃないだろう」

『先生まで!?いくら遅刻魔で授業のほとんど寝てるからって…こんな嫌がらせ酷いです!!!』


そういうと全員がポカンと私を見た

「翼…聞いてないの?」

と実里が尋ねた

『何を?』

「翼はね…今日から…」

実里が言いかけている途中再びドアが開いた