その中の1人が水の入ったコップを掴んだ

「貧乏人が調子こいてんじゃねぇ!!!」

バシャッ…

「翼!?」

『セーフ…』

とっさに護をかばった私は全身ずぶ濡れになった
「な!?」

私は驚く周りを無視して違うテーブルに置いてあった水入りのコップを持って護と言い合っていた奴の前まで近づいた

バシャッ…

「蒼様!?」

『ふざけないでよ!何であんたみたいな成金が護の悪口言うのよ!!!』

「翼…」

『可哀想か可哀想じゃないか…決めんのは護なの!あんたに決められる筋合いない!!!』

「…」

そいつは黙って聞いていた

『それに…あんた達も!!!貧乏人の何がいけないの?金持ちがそんなに偉いわけ?ふざけんな!何の苦労も知らずのうのうと親が汗水垂らしてつくったお金をぽんぽん使ってるあんたらに私達を馬鹿にする権利ない…』

ギャラリーいや…ここにいる全員がポカンっと聞いていた

『…次私の大切な友達悲しませたら…許さない…』
後ろにいた護の腕を掴みその場を離れ2号館に戻った