そう言って差し出された手を握って挨拶を交わした

 ふと気づくとその横に整った顔立ちでクールな感じの男の人がいた

 「こいつは荒井勠ね!」

 『はあ…どうも』

 私は何も喋らない荒井さんに軽く頭を下げた

 「…それだけ?」

 突然直さんが驚いた顔をして聞いてきた

 『え…何がですか?』

 「こいつ見て他の女みたいに叫んだりしないのか?」

 その横にいた高潮蒼も同じく聞いてきた

 『叫ぶって…どうしてですか』

 「お前…勠のこと知らねーの?つーか俺達のことも…『うん。知らない』

 「はあ…じゃあ今から自己紹介してやるからよう聞けよ?」

 『わ…分かった』

 そして自己紹介が始まった…
 と言っても何故か直さんがみんなの自己紹介をしてるんだけど…

 「まずこの偉そうで俺様な奴は高潮蒼。蒼の家は一流王手の高潮コーポレーションでこれでも時期社長なんだよ」

 「これでもってなんだよ」

 『ええ!?高潮蒼が時期社長…』

 「で、俺が超モテモテで女の子にはかなり優しい早瀬直!俺の両親は「HYS」の会社やってて一応跡取りね!」

 そう言ってウインクした

 『「HYS」って一流ブランドって雑誌で掲載されてたけど…』

 「そうそう♪」

 「最後がこのクールな奴…荒井勠。勠の両親は二人とも芸能人なんだよ」

 「…」

 そう自己紹介すると荒井さんは明らかに嫌そうな顔をした