「お前の」
高田は切符を差し出した。
「あっ…うん」
まとめて私のも買ってくれた。
えっと…
250円ってことは隣町か。
超近いじゃん!
まぁ地元にいるよりかマシか。
私は、財布を取り出し250円を高田に渡そうとしたら
「金は要らねぇ。つか、俺と居る時は金出すな」
と言われた…
じゃなくて命令されただな。
「いや、悪いよ!私ら学生同士なのに。
まぁ本当に付き合ってるならまだしも…」
奢ってもらってばっかりは誰であろうと申し訳ない。
「俺はバイトしてるからいいんだよ」
「えっバイトしてんだ?何の?」
「内緒。ほら、電車来るぞ」
と言って先に歩いて行った高田。
「あっちょっと!」

