婚約者は俺様なオタク様★




「…うん」



「じゃぁ、場所移動すんぞ」



「ってことは…デートするの…?」


遠慮がちに聞いてみた。

普通に聞くとデートしたいんだって思われそうだから…



「仕方がねーだろ。毎週日曜は“デート”って決められてんだから」



そう言う高田は、私を引っ張ってズカズカと駅の中に入って行く。




ってか親の言うこと律儀に守ってる高田が可笑しい。



そう思ってクスッと笑うと…



「何笑ってんだよ」


と睨まれた。



「別に。つか電車乗るの?」



「あぁ」


そう言って勝手に切符を買い出す高田。