婚約者は俺様なオタク様★





「…りたい」



「何だ?」



だから!


「もう帰りたい!」

高田に向かって勢いよく言った私。



元々こんなデート乗り気じゃなかったし、カフェに行ったんだから帰っていいでしょ?



「あ?」

高田は少し眉間にシワを寄せて返事をした。



「高田だって私とデートしたくないでしょ?」




「…お前の母親に夜まで帰ってくんなって言われた」



はぁ?

どういうこと?


「しかも…毎回デートした帰りは、お前の母親に報告会しろだってさ」



なんじゃそりゃー!