「…りたい」 「何だ?」 だから! 「もう帰りたい!」 高田に向かって勢いよく言った私。 元々こんなデート乗り気じゃなかったし、カフェに行ったんだから帰っていいでしょ? 「あ?」 高田は少し眉間にシワを寄せて返事をした。 「高田だって私とデートしたくないでしょ?」 「…お前の母親に夜まで帰ってくんなって言われた」 はぁ? どういうこと? 「しかも…毎回デートした帰りは、お前の母親に報告会しろだってさ」 なんじゃそりゃー!