「ほら」 ケータイの赤外線を私に向けてきた。 だから私も釣られて赤外線を向けた。 「じゃぁこれからデートのことは、こっちに連絡するから。お前の母親にも言っとけよ」 そう言って高田は向こうに行った。 “日曜デート”また始まるのか。 でも、前よりは嫌な気持ちではない。 そんな自分を不思議に思えた。