「山本、盛り上がってるとこ悪いんだけど…」 声の方に振り向くと遼平がいた。 「あっどうしたの?」 「放課後、保健委員の集まりあるらしい」 「そうなんだ。分かった」 「じゃぁ、放課後」 それだけ言った遼平は、男友達のとこまで戻った。 「ほら、遼平くんとなかなか進展ないんだから、他の男に目を向けるチャンスだって」 ケータイをいじりながら言う由香。 「余計なお世話!」 そう言って私は弁当を食べた。