携帯恋愛〜浅岡ひまりの場合〜

ひまりはこのとき初めて



フィーリングが合う



という言葉を理解した。


そして、いつのまにか、

架空の存在かもしれない
「ゆーと」という人物に
恋心を抱いていた。



ひまりは
自分でも困惑した。




優しい言葉や、
共感できる考え方…


いろいろなものが重なり、
ひまりのなかで
勝手に、
自分の理想の
男性像を描いていた。



「好みのタイプ」で
「フィーリングがあう」「ゆーと」は、
ひまりの中で
とてつもなく
魅力を感じ、
とてつもなく
大きな存在となっていった。