放課後、俺と空と卓也は俺の家に向かっていた。

「健の母さんは元気にしてんのか?」

「ああ、元気すぎて困ってるよ」

「なんだ、死んでるのかと思った」

勝手に殺すな。

「昨日、私も健くんの家に行ったんだけど
元気だったよ♪私見た瞬間に倒れたけど」

そりゃ誰だって倒れるよ。……男だと
思ってたんだから。

「なんだそれ。変な顔とかしてたのか?」

「そんなわけないじゃん。多分私が女の子だったから
びっくりしたんじゃないかな。健くんみたいに」