朝の教室で俺は空に話しかけていた。

「なぁあいつはどうしてっかな?」

「あいつって?もしかして卓也くん?」

「そうそう。あいつもお前が引っ越した後
引っ越したんだよ。確か隣の隣の県に」

そうなのだ。俺の悪友はもう一人いる。
こいつは本物の男だ。二人で銭湯に行ったこともある。

「そんなの知るわけないよ~」

「ま、確かにそうだわな。元気にしてると
いいけどな」

「そうだね♪」

「そうだな~元気にしてるといいな~」

ん?なんか空が男口調になってるぞ?