喧嘩して仲直りした次の日。俺は玄関の前で愛奈のことを待っていた。
今日も快晴なり。待ち時間に俺は色々なことを考えていた。
昨日愛奈が行ったあの言葉をだ。

―だれのせいだと思ってるの!!―

あれはどういうことだったのだろう?
二人で話していたのだから多分あいつが
授業中に叫んだのは俺のせいなのだろう。

それがなぜなのか俺には理解できない。
あのあと、聞いてみても愛奈はただ言葉を濁して
ごまかすだけだった。

「じゃあお母さん。行ってきまーす!」

愛奈の家から出てきたので俺は腰をあげて近付く。

「おはよう。愛奈。今日も天気いいな」

愛奈は驚いた顔をした後笑顔になった。

「あ、お兄ちゃん!おはよう」