学校に行く途中後ろから愛奈が走ってやってきた。

「お兄ちゃん!なんでおいていくの!おばさんに
聞いたらもう行ったよっていうからびっくりしたじゃん!」

それのどこにびっくりする要素があるのだろうか。

「いや、別に俺が何時に家を出ようと愛奈には関係ないだろう」

「関係あるよ!ちゃんと約束したじゃん!一緒に行こう!って
お兄ちゃんそうだなって言ってくれたじゃんか!」

うっ、そういえば物の弾みそんなことを言った気がする。

「あー、そういえばそうだったな。悪い悪い。忘れてた」

愛奈は膨れっ面をしながら

「お兄ちゃんの・・・バカ。」

やべすねはじめた。なんか解決策を!
お!いいこと思いついた。

「あ、愛奈!お前制服着るとさらに可愛いな!」

愛奈の顔がパァと笑顔に変わる。俺ナイス!

「そ、そう?ありがとう。えへへ~」

とりあえず頭をなでてやった。どうやら
台風は過ぎたようだな。よかったよかった。