二人とも家の前で分かれそれぞれの
家に帰った。愛奈は用意されていた
晩御飯をさっさと食べ部屋に上がる。

愛奈はさきほどの出来事に胸の高鳴りを
感じていた。

(お兄ちゃんが、あの事覚えてた!)

うれしいのと同時にちょっぴり悲しくなった。
覚えていたのはいいが、それほど健にとって
重要な約束じゃないことが分かってしまったからだ。

(あんな軽々しくいうってことは…やっぱりそういうことだよね)

溜息をつきながらベッドにダイブする。

(私にとってはすごく重要なんだけどな)