いつだったか何年も前のこと。
カラスがカァカァ鳴いてそれを
合図に子供は腹を空かせて家に変える
そんなときのこと。
家が隣でいつも一緒に遊んでいたあいつは
これがまたいつものようにダダをこね始める。
だからいつも言っていた言葉を気だるそうに、
めんどくさそうに、てれながらも言う。

―将来のお嫁さんが何でダダこねてんだよ。聞き分けの悪い子とは結婚したくないな―

と。