木曜日になり、パパと二人でキャリーを2個持ち出発する。

2回目なので、迷わず行けた。

着いたらちょうど、トイレ掃除の途中だった。

掃除中で、ケージから出されている子がパパの元に寄って来ては

連れて帰って欲しいなと言わんばかりに顔を見上げる。

どの子でもよかったのだが、長く保護生活を送っている2匹にする事にした。

パパの元に寄って行き、連れて帰って欲しそうにしていた子が

センターの一番の長老だった。

パパもそんな仕草にメロメロで、1匹はすぐその子に決まった。

町の職員さんはやはり「1家庭1匹なんで。」と言う。

「我が家には6畳のフェレット部屋があるんです。」と食い下がる。

「決まり事は決まり事なので。」と言われると思っていた。

しかし案外すんなりと認めてくれた。

前述のオスフェレットと

次に8ヶ月程ここで生活しているメスのフェレットにした。

飼育員さんは、この2匹については特に何も言わなかった。

何故捨てられたのかわからない程、おっとりとして人懐っこいオスのフェレット

それとは対照的に、人間なんて信じてたまるかと言う瞳をしたメスのフェレット

1匹ずつ別のキャリーに入れ、何かと面倒くさい手続きをして

やっと帰路に着く事が出来た。