パパが仕事から帰って来て、ダンボール箱にバスタオルを敷いて安置した。

涙が止まらない。

思えば小学校4年生の時、初めてお小遣いを貯めて十姉妹のつがいを飼い始めてから

私は一体何匹の生き物と接して来ただろう…

ペットロス症候群なんて、自分には無縁のものだと思って

何匹もの生き物達を見送って来た。

だから正直自分でも戸惑っている。

神様、胡桃を私に返して下さい!

私はまだ胡桃との約束を果たしていないんです!

胡桃をまだ幸せにしてやってない…

だから胡桃を私に返して下さい!

とお願いし続けた。

毎日泣いて悔やんだ。

何故もっと可愛がってやらなかったんだろう。

何故助けてやれなかったんだろう。

部屋に胡桃の思い出を見つけては泣いていた。

どんな慰めも励ましも私の耳には入りはしなかった。

あずきも胡桃が死んでから笑わなくなってしまった・・・

でもいくら悔やんでも、胡桃は帰って来ない。

私の行いは、胡桃が虹の橋を渡る妨げになっている…

そう気付き始めた。

何でもっと可愛がってやらなかったんだろうと後悔するのはもう嫌だ。

残された生き物達を精一杯可愛がってやろうと思うようになった。

この悲しみを乗り越えられたら、少し前に進めそうな気がする。

胡桃が私に教えてくれた事なのかも知れない。

あずきに笑顔が戻るまで、私も少しずつ前向きに歩いて行きたいと思う。

胡桃…今度生まれて来る時は障害のない体で

虐待されない、捨てたりしない温かい家庭で育ててもらってね。

いつか会えるよね…

胡桃大好きだよ。