でも見たら、胡桃の具合はかなり悪そうで

パパに「もう一度獣医さんに行こうよ。」と言った。

するとパパは「もうこれ以上の事は例え獣医さんでもしてやれないと思うよ。

あとはきっちり最後を看取ってやるのが義務じゃないかな。」と…

やっぱりもうダメなんだ…

助けてやれないんだ…

やりきれなかった。

胡桃をまた私の布団に移し、隣に寄り添った。

電気敷き毛布の温度をMAXに上げても、胡桃の体温はドンドン下がって行く。

もう死なないでとは言えなかった。

せめて楽に死なせてやって下さいとしか祈れなかった。

あずきも心配そうに覗きに来る。

体を優しく撫でながら、思い出話しをした。

涙が次から次へと流れた。

少しずつ呼吸がゆっくりになる。

最後に深呼吸するように大きな息をして

胡桃は息を引き取った。

先に逝ったフェレット達は迎えに来てくれているか?

幸せにしてやれなくてごめんな…

言葉にならなかった。

死に水を口に含ませ、汚れた下半身をお湯で洗ってやり

電気敷き毛布の電気を消した布団に横たえた。

13日もよく頑張ったね。

お母さんの方が先にダウンしちゃってごめんね。

胡桃はお母さんが起きて来るのを待っていてくれたのかい?

さぞ辛かったろうにね…

お母さんもう1日頑張ればよかったね。

言葉は尽きなかった。