そんなある日、また某有名フェレット専門店の掲示板に里親募集が載っていた。

胡桃の事があるので、いい里親さんがみつかるといいなと思いながらも

気になるので、毎日チェックしていた。

何日過ぎた頃だろう…

誰しも「うちには病気のフェレットがいるので協力出来ないんです。」

「うちには既に2匹いるので無理なんです。」と言う書き込みばかり。

とりあえずそのフェレット専門店の店長さんを通じて

その里親募集されている方に話しを聞いてみる。

何でも、近所のホームセンターで

「咳をするので」と値段をつけて売っているフェレットの横で里親募集されているそうだ。

「私が引き取りますので、とりあえず一旦引き取って下さい。

すぐに私がそちらへ迎えに伺いますから。」

気がついたらそう言っていた…

結局その方は、高速を飛ばしてこちらまでそのフェレットを連れて来て下さった。

生後約半年と言うそのフェレットは真っ白なアルビノだった。

その方のお宅にも、もういつ亡くなってもおかしくない程具合の悪いフェレットがいるそうだ。

で、咳をすると言う事なのでひょっとしたら大変な病気かも知れないからと

ご丁寧に1万円を包んで下さり「これで、病院へ連れて行って診てもらって下さい。」と渡された。

丁重にお礼を申し上げ、私はその足で獣医さんへ向かった。

その道すがら受診する際に名前が必要だと思い

咄嗟に「あずき」と言う名前が閃いた。

検査の結果、一時的なもので時間と共に消えるでしょうとの事だった。

一安心すると共に、連れて来て下さった方にメールを入れさせてもらった。