「大翔は、優しかった。 人当たりが良くて、誰にだって優しくて。 あたしは、そんな大翔の心の闇になんて全く気がつかなかった。」 「心の…闇?」 「そぅ。 実は大翔、ヤクザに絡まれてたらしくて。」 「やくざっ…」 「あたし達が付き合ってから3ヶ月。 …大翔が、変わったの」 大翔が、変わった。 別人みたいに。 「その日は、とっても綺麗な快晴だったのを覚えているよ」 大翔の心とは、裏腹に。 対象的な空の様子は、これから起こることなんて全く予想もしていなかったことだった。