【洸汰】



「好き、なんだろうな」



 
 言った瞬間、冷や汗が伝った。


 まさかこんなことを言うなんて思ってもいなかった。






 …ってゆうか俺、早乙女のこと好きだったのか?



 気づいたら口がそう言ってて…



 早乙女は話をそらした。



 基本、冷静さを保ってんだな…




 帰ろうとしていた早乙女が、もう一度鞄を置いたのは、もう少し後。