篠塚くんの部屋は6Fにあった。 「ここのマンションは全部で8Fまである」 「そうなんですか…」 あたしの口数が多くなった。 自分自身、何でこんなに話せてるのか、わかっていなかった。 いつもなら、相槌なんて打たないのに。 「ここが俺の部屋」 「お、じゃまします…」 何の抵抗もなかった。 篠塚くんは、違った。 あたしの想像してる人とは、全く違った。 だから、心が許してたのかな…? 「…じゃあ、本題」 「・・・」 「…早乙女に、何があった?」