「はい、席ついてー」


 
 先生が入ってきた。





「え~っと、最近街で荒れた高校生がうろついてるらしいです。
 皆はそんな人達と絡まないように!

 また、近づかないように!
 ましてやトラブルとかやめてねっ!」



 
 …その言葉に動揺した。





 …荒れた、高校生…







 あ~、駄目だ。




 頭が"あの人"のことを考えてる。




「…先生。
 ちょっと気分が悪いので…」



「あらっ!
 それはいけないわ。
 
 保健室にいってらっしゃぃ」



「はい。
 すみません。」





 あたしは1人で教室を出た。