『夏那、お前本当、馬鹿なんじゃないの?』

「修〜〜!!」


涙目で俺にすがるコイツは、
道端の側溝に落ちて、身動きが取れないらしい。


『どうやったらこんなとこでコケんだよ。
立てないの?』

「うん…足痛くて…」

『どこまでも馬鹿だな』

「うぅ…」

『泣くな!うざい!(…ま、可愛いんだけど)』

「ごめんなさいぃぃぃ!」


『ほら』



俺は夏那に背を向けて、
背中に乗るように促した。


「ふえ!?」

『わかんねーの?乗れよ』

「いっ、いいよ!重いし!帰って!」


顔、真っ赤(笑)



『ばか、ほっとけないだろ。
てか、帰っていいのかよ』

「う。
帰ってほしくないけど…
第一あたし制服…スカートだし」

『あぁ。』

おぶったら大変だわな。