「いいよ…じゃ行くか♪」 手を引かれ、歩いていく。 ついたとたんに、あたしはクマのぬいぐるみを抱きしめた。 「ふわふわ~♪」 30センチ以上ありそうなくらい、大きなぬいぐるみ。 さわり心地もすっごくいい。 「…陽菜ちゃんと背丈一緒じゃない?」 意地悪な笑みを浮かべて、笑い出す楓。 「あたしのほうが大きいよっ!!」 軽く楓の腕を叩く。 その手を…また優しく包んでくれた。 自然に、何食わぬ顔をして。 「ごめんねっ」 そう付け足しながら。 楓…… 反則だよ。