あたしがいる階段の、3段下のところで立つ楓。 それなのに楓のほうがまだ大きい。 ちょびっと背伸びして…… 唇にキスをした。 周りの目なんてどうでもいい。 「陽菜ちゃん…大胆っ」 楓は笑いをこらえながら、あたしの頭を撫でてくれた。 やっぱり楓の笑顔は…… お日様みたい。 「い、嫌だった? ゴメンねっ!?」 「ううん、嫌じゃないよ。嬉しい」 また楓と唇を合わせる。 こんなに愛を感じるキスは、初めてだ。