そんな俺を見てか、拓郎はニマニマと俺をコヅいてきた。


「わ、もしかして…奥さんからエッチなメールでしたか!?」


「エッチなメールって…」



ため息混じりに、俺は視線を携帯画面に戻す。

『陽菜』

彼女の名前に過剰に反応する心臓。

脳裏に焼きついた昨夜のことがフラッシュバックされる。


俺の、変態、阿呆……





「あはーん、図星っすね、これは」



そう楽しそうに騒ぐ彼を横目に、
ささっとメールをつくった。



送信:楓

登録したよ(^O^)

分かった。
他の男に着いて行くなよ(笑)

じゃ、学校頑張れ。