「わっ…どうしたの? 調子悪いんじゃないの?」 ぽふぽふと頭を撫でられる。 いつも通りの教室。 いつも通りの親友。 昨日からもっと前から…… この感じは変わらない。 曇りガラスの外は、少し薄暗かった。 雪でも降りそうな…そんな空。 「なおった!!」 あたしは当たり前のように笑う。 会いたくなったなんてガラにもないこと言ったら、不思議がられるから。 親友にでも… 言えないことの一つや二つある。 「なんかあったでしょ?」 でも…… すぐに見破られてしまった。 「…なーんか怪しい」