がばっと身体を起こして、ベッドを出る。 脱いでいたブレザーに袖を通す。 ガラガラ 鈍い音をたててドアが開く音がした。 先生戻ってきたのかな…? 「せ…んせぃ?」 「あれ? 陽菜氏? どうして寝てないの?」 先生だった。 健介先生。 「先生こそ…なんで?」 「先生の資料整理が終わるまで、時間かかりそうだったから…それまで見ててあげようかなって」 すっごい上から目線……。 でも、憎めない人。 先生って。