1時間目からだというのに、なんだか身体が重い。


不調を訴える頭。

ガンガンと叩かれるように痛い。


偏頭痛もちだからという理由もあるだろうけど、真冬に雨に打たれたら体調を崩すのは当たり前だろう。


ふらふらと授業を抜け出して、廊下を縫うようにして保健室へ向かう。

冷たい空気が指先を冷たくさせた。



「陽菜氏~っ」



人懐っこい声が響く。

後ろを振り向いてみると…


先生だった。



森沢大介先生。



楓とは見た目が真逆だと思う。

背が少し小さめ。



あたしから見たら十分な大きさだけど…

楓と比べると全然小さい。



それに……

そのせいかスラッともしてない。



ムチムチ…?



でも、中身は似てる気がする。

なんだか雰囲気が似てる。