ふらっと階段に座りこむ。 階段の冷たさに少し身震いして、またゆっくり目を閉じた。 ちょっとだけ眠ろう。 これは、この想いは、ただの悪夢の中の感情かもしれない。 【夢の中で寝れば、夢から目が覚める】 そんなことを誰からか聞いたことを思い出す。 もう寝てしまおう。 そう思ったものの… 寝ることに集中すればするほど、意識を手放すことが出来ない。 目を閉じていても痛いくらいに感じる、 周りの人の冷たい視線。 あぁ、滑稽な私。 生きてる価値なんてないんじゃないか。