優しく唇にふれたちょっとカサカサした冷たい唇。

楓のものだってすぐに分かる。



いきなり反転した視界。



ふかふかのベッドに沈んだ、あたしの身体。


シーツにしわができる。



あたしの上に覆いかぶさるようにして、楓が困ったように微笑んでいた。



楓の後ろには、白い天井。


夏の流星群……

流れ星が落ちるようにあたしの唇にキスを落とす楓。



ほしい……

もっと欲しい。



楓が欲しい。



あたしは、楓を求めた。




深くなるキス。


楓も、あたしを求めてくれてる。





感じる、楓のぬくもり…


吐息……


時々見せる切なそうな目。




全部があたしを熱くさせた。