忘れるって決めたのに、 さっきから思い出してばかりの口だけの自分。 情けない。 「ね、先生…?」 ミルクティーで寒さをしのぎながら、 小さな声で呼んでみる。 教室から廊下へと響き渡る授業の説明をする先生たちの声に、 かき消されてしまいそうなほど小さな声。 「どうした~?」 そんな声を聞き取ってくれた先生の落ち着いた声が、階段中に響き渡った。 ひとつ、息を吸う。 思い切って息を吐く。 「あたし…不倫してたっていったらどうする?」