「もうこれからは、泊まるんだったらちゃんと電話しなさい…」 ため息と一緒に出てきたお母さんの言葉。 お母さんにこんな風に抱きしめられたの、 何年ぶりかな。 こんな温もり忘れてた。 こんな優しい温かさ…… 忘れてたんだ、私。 どれだけ馬鹿なんだろう。 お母さん、お母さん…… 「ごめんなさい」 零れる涙はさっきとまったく違う行方。 温かく優しく、心に消える。 「ほら、ご飯作ってあるから」 お母さんに連れられるままリビングに入り、 温かいご飯を家族みんなで食べた。