耳元で、そっと囁かれた。










「愛してる」









"愛してる"

あたしも言いたかった。



でも、言えない。

そこはあたしにとって譲れないこと。





楓の首に手を回す。




もっと……

楓だけ感じさせて。



そう思ったのと同時に、ベッドに押し倒される。



昨日と違って…

楓の顔には余裕が見えない。