そっと重なった唇。 どっちが先に……とかじゃなくて、 ほんとに自然に重なった。 「かえ…で」 目をうっすらと開くと、楓は切ない目であたしを見つめていた。 この目が……好き。 どうしようもないくらい、好き。 息が荒くなる楓の吐息と水音が部屋中に響き渡る。 それが身体を熱くさせた。 「…ん…ふぅ……っ」 苦しさから、気持ちよさからでた声は、いつ聞いても自分の声じゃないみたいで恥ずかしい。 熱い舌を絡ませるたびに想いが溢れる。 昨日とはまた違うキス。 お互いの愛を確かめるようなキス。