「陽菜…」 寝転ぶあたしの隣にそっと座った楓。 横顔が…… さっきと違く見えてしまう。 いつもの柔らかさがない感じ。 「な…に?」 笑顔のまま答えた。 いや。 正直に言うと、笑っていなきゃ泣きそうだったから… 笑ったまま答えた。 「ゴメン…」 視線が絡み合う。 なんで……謝るの? 意味が分からない。 ひたすら瞬きだけを繰り返す。