エレベーターから見える、キラキラと光るネオン。

星空を見ているよう。



「すごぃ…」


「昨日も乗ったんだよ?」



楓は、笑いながら言った。


13階でとまったエレベーター。



降りると長い廊下が続いている。

先は小さく、どこまでも続いていそうだ。


それくらい長い。



エレベーターの近くの部屋を、カードキーで開けた楓。



「おいで…」



楓の香りが染み付く部屋に入るとやっぱり、ドキドキし始める心臓。