隣では、ちゅうちゅうと美味しそうにいちごオレを飲み始めている楓。 可愛い…… ほんとうにいい年して。 こんな人、中々いない。 いるはずない。 こんなに素敵で、優しくて、可愛くて、カッコいい人なんて。 楓に目を移しても、目に入るのはいちごオレ。 いちごオレ、最近飲んでないなぁ… 飲みたい気持ちが溢れる。 ちょっと我儘言ってもいいよね!! 「一口ちょうだい」 楓を見上げる。 「ん~…ちょい…待って」 ストローを口に入れたまま、かがんだ楓。 目線が重なった。