学校のエントランスを抜けて、私達は教室に向かう。
階段を登り、それまでは二人で歩きながら色々と話をしていた。


「綾斗、しろしとは小学校時代からの友達なんだ。
 私しらなかったよ。二人は親友なのか~」



「小学校4年生からの付き合いになるんだ。
 まあ、亜美よりかは短いけどさ。
 僕自身小学校のとき、やんちゃ坊主だったからさ。
 浩史とはすぐ仲良くなったんだ」


浩史と綾斗は小学生野球チームに所属していたらしい。
綾斗が浩史とであったのもこの時期だった。
お互いに刺激しあったとか。


「で、しろしは外野の5番バッターだった記憶が・・・・」

「うん、ああ見えて小さいけどすばしっこかったから。
 僕はセカンドで、7番バッターだった。
 あの頃は本当に坊主頭だったから、今とは大分感じが違う
 と思うよ」


小学生の頃の二人の話を色々と聞いた。
私もしろしとは幼馴染だけど、あの頃は家の前であったりとか
町内会の行事の時とかしかあんまり喋らなかったなー・・・。
学校でも、綾斗も近くによくいたけど、渡辺くんっていってたし。


「でも、あいつ中学からは陸上部に入ってたし。
 綾斗は中学でも野球つづけたの?」

「いや、僕は中学生の時に生徒会部にいたから、野球は
 続けなかったよ・・。
 小学生の時散々成績が悪かったから、勉強をするようになった。
 小学生の頃成績なんて・・・。思い出したくない」

「生徒会だったのか。
 でも、私と中学の校区違ったから私高校になってから
 綾斗に合ったって感じなんだ」

「そうだよ。今年1年よろしく?かな・・・」

「うーん、よろしく!まだ、あんまり話してないけど、
 これから仲良くしてこうね!」