横にいたはずの浩史が、いない。


あの、浩史はどこいったのよ、ああやばいかも。


梨乃、色々と物事ははっきりいうタイプだから。



浩史は、100mほど離れた所で綾斗、洋平と話していた。


二人が着てたのか。それなら、



「浩史ーー、そろったかた出発しするよ」


大声で3人に聞こえる位の声を出して、呼んだ。



後からきた男子2人が来た所で、もう出発することに決めた。


梨乃にも、事情を少し話してなんとか納得してもらえた。


皆切符を片手に、改札口を通って行く。


さあ、行こう!と私は笑顔で皆に言って


今回の旅を楽しいことで一杯にしたい。


思い出を作るんだという気持ちだ心の片隅で思う。





旅はまだ、始まったばかりなんだから!