ショッピングモールを抜けて、駅前に到着した亜美と浩史。


駅の改札口の辺りに、それらしき人が3人いる。


「あれは、百合と由香と梨乃だ!」


亜美は改札口で待っている3人に対して、手をぶんぶんと振った。


それに気づいた、百合は遅い~!と言いながらも手を振る。


梨乃も手をひらひらと振る。


由香は、小さく胸の辺りで手を振っていた。


亜美は浩史と一緒に3人のもとへと向かった。



「おはよう、皆!てまだ女の子しか来てないんだ」

「そうなんだよね~。3人とも待ち合わせして来たんだ。
 亜美は彼氏と一緒だね~。いいな~~~~。
 なんてね!」


「ちょっと、何?浩史とはお隣同士、だから一緒にきただけであって。
 彼氏なのは、否定しないけど」


「百合も彼氏ゲットするもん。
 年上の彼氏とか、ナンパされたらどうしよう!」


あれやこれやと海に行ってからの想像をしているのか、

一人顔の表情が変わってる百合。