「よっしゃ、ありがとう亜美!!」

喜び、嬉しいせいか、
浩史は亜美に抱きついた。


「わっ、ちょっと抱きつかないでよ!
 ・・・・いきなりなんて反則よ。」


ぎゅっと、抱きつかれた・・・。

学校じゃ、こんなことできないし?

人前でって、まだデートさえしてない!

私達、幼馴染だから、感覚ずれてるのかな。

でも、温かい。

浩史とこうして、抱きしめあってる。

とても、以前の私では到底できない

夢だった。


「温かい、大好きよ浩史?」

私も、抱きしめ返した。


「へへ、お前も不意打ちくらわせるなよ?
 まあ、今はこのままで・・・・」


「うん・・・」



私と浩史は抱き合ったまま、

お互いに確かめ合うように、

離れないようにと。


時間だけが過ぎていく。



心から思うの。


浩史が一番、







いとしい人だと。






ねえ、あなたもそうでしょう?