ミンミンミーーン・・・

蝉の鳴く声が一段とうっとおしく
なる季節。

7月の初旬のことであった。


暑い、猛暑が今年も続き、
皆ばてている。


やっと、期末テストが終わり、
ひと段落ついた。


今年の夏はどうしようかな?


ぽけー、っと窓側に座っている百合子。

夏の日差しが、照りつけるアスファルトの
暑さでさらに暑い。


百合も、はやく恋人みつけよっと。
亜美と浩史がくっつくなんて。
まあ、幼馴染同士だし、いいか。


百合子もクラブに入部したいたが、

結局練習のあまりの大変さに

ついていけずやめてしまった。


もうー、クラブもないから暇な夏休みになりそう。

アルバイトでも、しよっかな?

でも、彼氏もほしいー・・・・。


「百合、あなたさっきから呼んでるのに、
 きづかなかったの?」

梨乃がどうやら、先ほどから百合子を
呼んでいたようだ。

「え~、ごめん。セミがミンミンうるさくて
 聞こえなかったの~
 で、何か用事なの~?」


「ええ、ちょっとこっちに
 きてくれる?話があるから」

「は~い」

席から立つと、いつもの溜まり場。
亜美と梨乃の席付近へと移動した。