「ちくわも沢山あるから、
 入れてあげる。ほら、お皿かして」

浩史は少し嫌そうな顔をしている。

突然ちくわと聞いてからだ。

「俺、ちくわ嫌いなんだよ・・。
 昔家でふざけて、ちくわ飲み込もうとして、
 危うく死に掛けたんだ・・・。
 俺も3歳だったから、しかたなっかたんだ」


何?このシリアスな展開は!?
ちくわで喉をつまらすなんて。
お餅ならわかるけど、しろし・・・。

「あんた、何やってるの。
 としかいえないよ。
 まあ、そんな過去のエピソードを、
 聞くの初めてだね」

「え、ああ・・・。
 ちくわで喉詰まらせたなんてお前に言えるかよ!!
 どうせ、笑いの種にするだろうが!」


少し、顔赤いよー。
しろしにしてみれば、災難な話だったよね。

窒息死しそうになるなんて、
そんなの私嫌・・・。
しろしと一緒にもっといたいのに。


「はい、ちくわ以外は全部いれたから、
 ちゃんと完食してね。
 残り持って帰ってくれる?」

「お持ち帰りもあるのか!?
 母さん喜ぶぜ!
 前もクロミのこと褒めてたもんなー。
 『いいお嫁さんになるわv』って」


「お嫁さんか・・・」

ふぅ、そんな話があったのか。
お嫁さんと姑戦争とか?
まあ、まだ先の話だからいっか。