あんたは男前だし 頭だっていい。 それに運動神経抜群で! 女にだって不自由しないでしょうね!」 あたしの頭の中で何かが切れた。 これが堪忍袋の緒が切れる って言うのか。 「ちょっと舞!」 あたしを止める紗綾の声も聞こえない。 「小6のときあんたに なにがあったかしらないわよ? 辛いことがあってそんなひねくれた性格になったのかもしれないけど! それに巻き込まれて嫌な気持ちになるあたしの気持ちも考えなさいよ! もうなんなの? あたしの顔見たらいじめて… ふぇ…も…やらっ!」